僕らの間にことばはなかった
今日の天気がどうだという世間話も
今日の服かわいいねというほめことばも
君が大好きだよという囁きさえも
僕らは必要としなかった
音の波が空気を伝うより早く
感情の渦は僕らを取り巻いて
溺れるように
飲み込まれるように
僕らは黙って唇を重ねた
体がとけてしまいそうな微熱は
僕の、そして君のことばだった
僕らの間にことばはなかった
大好きだよという囁きさえも
霧深い山の中
発する声はこだまになって
自分の元に返ってくる
わかっていて生み出すことはできなかった
僕らは黙ってぬくもりを求めた
体に染みいるような微熱は
僕の、そして君の不安だった
今日の天気がどうだという世間話も
今日の服かわいいねというほめことばも
君が大好きだよという囁きさえも
僕らは必要としなかった
音の波が空気を伝うより早く
感情の渦は僕らを取り巻いて
溺れるように
飲み込まれるように
僕らは黙って唇を重ねた
体がとけてしまいそうな微熱は
僕の、そして君のことばだった
僕らの間にことばはなかった
大好きだよという囁きさえも
霧深い山の中
発する声はこだまになって
自分の元に返ってくる
わかっていて生み出すことはできなかった
僕らは黙ってぬくもりを求めた
体に染みいるような微熱は
僕の、そして君の不安だった
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